親が「寒い・暑い」を言わなくなった…室温と体調の見守りチェックポイント

今の日本の夏はとても暑いですよね。そんなときふと「実家の親は大丈夫かな?」「エアコン使ってるのかな?」 そんな風に感じたことはありませんか?

高齢になると、温度に対する感覚が鈍くなるだけでなく、「寒い」「暑い」と言うこと自体が減ってきます。しかも、自覚がなくても体に影響が出ているケースも。

この記事では、親が“寒い・暑い”を言わなくなったときにチェックしたい室温管理のポイントと、無理なく導入できるサポートアイテムをご紹介します。

寒暖差が体に大きな負担になる前に。家族としてできる見守りの工夫、ぜひ取り入れてみてください。

室温と体調の見守りチェックポイントとは

高齢の親が「寒い」「暑い」と言わなくなったとき、それは“大丈夫”のサインではなく、“危険を感じにくくなっている”サインかもしれません。

体感ではなく、室温・湿度・生活動線など客観的なポイントを確認し、必要に応じてサポートアイテムを導入することが大切です。

なぜ温度変化に気づきにくくなるの?

私の父親は昨年の夏は2度熱中症で倒れ救急車になりました。ゴルフ中でした。やはり加齢とともに、体温調節機能や感覚神経の働きが鈍くなっていきます。 つまり、「寒い」「暑い」と感じにくくなるのです。

その結果、

  • エアコンをつけずに真夏を過ごしてしまう
  • 室温が低いのに厚着もせず過ごす
  • 湿度の低い環境で脱水が進んでも気づかない

といったことが起こり、知らず知らずのうちに体調を崩す要因が積み重なってしまいます。

特に危険なのが、

  • 冬のヒートショック(急激な温度差で血圧が急変)
  • 夏の室内熱中症(冷房嫌いによる高温状態) です。

これらは高齢者に多く、重症化しやすい傾向があります。

室温と体調の見守りチェックポイント3つ

① 室温・湿度は“数値”で見る!目安と管理のコツ

高齢者の体感はあてにならないことも多いため、 室温・湿度は「見える化」することが大切です。

📌 推奨目安

  • 冬:室温18~22℃、湿度50~60%
  • 夏:室温25~28℃、湿度50~60%

🛠 おすすめの対策

  • 室温・湿度をデジタル表示できる温湿度計を部屋に設置
  • 離れた場所からでも確認できる「スマート温湿度センサー」も便利
  • 親が見える位置に設置し、会話の中で一緒に確認できると◎

🛒 おすすめアイテム例

・スマホ連携型 温湿度センサー(外出先からチェック可)


・大画面・数字くっきり表示の温湿度計(高齢者でも読みやすい)


② 暖房・冷房は「自動」で調整。設定を工夫しよう

「電気代がもったいない」「エアコンは身体に悪い」といった理由から、親世代は冷暖房の使用を嫌がることがあります。

しかし、設定温度を自動管理し、つけっぱなしでも快適に保てる仕組みがあれば、無理なく温度調整ができます。

🛠 おすすめの対策

  • サーキュレーターで冷暖気を部屋全体に循環
  • 「自動ON/OFF」設定のついたエアコン(人感・温度センサー機能付き)
  • タイマー設定+声かけ習慣(「寝るときはタイマーね」など)

🛒 おすすめアイテム例

・人感センサー搭載サーキュレーター


・高齢者向けのエアコン用見守りスイッチ(遠隔操作)
https://smalia.ratocsystems.com/blog/life-231222/

③ 暖かい・涼しい場所を“動線”に合わせて作る

高齢になると、部屋の移動や体の動きもゆっくりになります。 そのため、「廊下」「脱衣所」「トイレ」など、エアコンが届かない場所で寒暖差の影響を強く受けることが多くなります。

📌 チェックすべき場所

  • 浴室と脱衣所の温度差 → ヒートショック対策
  • 廊下・玄関 → 冬は冷気が強くなりがち
  • トイレ → 長時間こもる高齢者も多い

🛠 おすすめの対策

  • 脱衣所・トイレに人感センサー付きヒーターを設置
  • 廊下の足元にセンサーライト+簡易ヒーター
  • 寝室には電気毛布ではなく温度自動制御の掛け布団を

🛒 おすすめアイテム例

・人感センサー付き脱衣所ヒーター


・コンパクトなセラミックヒーター(安全重視)


・自動温度調節付きの高齢者向け寝具


まとめ

親が「寒い」「暑い」と言わなくなったのは、快適に過ごせているからではなく、感じにくくなっているからかもしれません。

それは決して見過ごしてはいけない、体の異変のサイン。

そんなときこそ、

  • 室温と湿度を“数字”で確認できる環境を整える
  • 無理なく冷暖房を使えるようサポートする
  • 家中どこにいても安心できる“温度のバリアフリー”を考える

この3つを意識することで、親の健康と安心な暮らしを守ることができます。

「まだ大丈夫だろう」ではなく、「今だから備えよう」の気持ちで。

見守りの第一歩は、温度への“気づき”から始まります。 あなたのちょっとした工夫が、親の命を守ることにもつながるかもしれません。

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