
「最近、お母さん髪の毛どうしたんだろう?」「お化粧しなくなったな…」
ある日ふと、親の“見た目”の変化に気づいてハッとしたことはありませんか?
うちの母はまさにこれです。数年前までは化粧しない日なんてなく、洋服もおしゃれをしていました。今じゃ白髪染めもままならず、化粧もほぼしなくなり、洋服も上も下も柄をきてまるでちんどんや。。ちょっと言うと、「え?そう?おかしいかしら。」と気づいてない様子で寂しくなります。年齢によるもだとはいえ心配になりますよね。
それは、加齢だけでなく、心や体のサインかもしれないということ。
この記事では、「髪型」「服装」「化粧」など、親の身だしなみの変化に込められた意味と、そのサインに気づいたとき家族ができる対応について、私自身のためにもこのサイトを参考にしてくださっている方のためにもご紹介していきます。
身だしなみの変化は、体や心の異変の“サイン”かも
親が急に髪を整えなくなったり、化粧や服装に無頓着になったりすると、 「歳だから仕方ない」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、これらの変化は、体調不良やうつ傾向、認知症のはじまりなどのサインであることも。
「なんか、いつもと違うな」と思ったとき、 その違和感は間違っていないかもしれないですね。
なぜ“髪型や化粧”に変化が出るのか?
高齢者が身だしなみに無関心になる背景には、さまざまな要因があります。
① 体力や関節の衰え
・腕が上がりにくく、髪を整えるのが面倒に感じる ・細かい動作(眉を描く・口紅を塗る)がしづらい
② 気力・関心の低下
・外出機会が減り、おしゃれをする必要を感じない ・気分が落ち込み「どうでもいい」と感じる
③ 認知機能の変化
・日常的なルーティンを忘れてしまう ・左右がわからなくなり化粧をやめる
▶ 体験談: 「母がずっと大事にしてた口紅を全然使わなくなって。どうしたの?って聞いたら、“あれ、どこに置いたか忘れた”って。探してあげたら“もういいわ”って。今思えば、あれが最初のサインだったのかも」
家族ができる3つの“気づきと対応”
① 変化に気づいたら、“さりげなく声かけ”を
「最近どう?髪切ったら気分変わるかもよ」「一緒に買い物行ってみる?」 など、責めるのではなく、一緒に楽しむ提案型で話しかけると効果的。
▶ ポイント: 「なんで身だしなみを気にしないの?」はNGワード。自尊心を傷つけることも。
② おしゃれの“きっかけ”を作る
- 家族で写真を撮る機会を作る
- 昔好きだった服や口紅の話題を出す
- プレゼントに美容室予約や化粧品を贈る
▶ 実例: 「父の日に“昔と同じ香水”をプレゼントしたら、“これ好きだったなぁ”って、急に身なりを整えるようになって。香りから記憶がよみがえったのかも」
③ 気になる変化が続くなら、医療や福祉の専門家に相談
- 地域包括支援センターに相談
- かかりつけ医に受診をすすめる
- 介護サービスの利用も視野に
髪型や化粧の“ちょっとした変化”に、愛ある気づきを
親の身だしなみに表れる変化は、「ちょっと元気がないよ」「誰か気づいてくれるかな?」というサインかもしれません。
そんな時、
- 優しく声をかける
- そっとサポートする
- 一緒に笑顔になれる時間を作る
これだけで、親は「ちゃんと見てくれている」と感じてくれます。
身だしなみは、心の元気度の鏡。 その“鏡”がくもったときは、家族のまなざしでそっと磨いてあげたいですね。