
「なんだか最近、親の様子がいつもと違う気がする…」そう感じたことはありませんか?大きな異変が起きたわけではないけれど、ふとした瞬間に「ん?おかしいな」と思う。実はその小さな違和感こそ、親を見守る第一歩です。例えば、実家に帰って冷蔵庫を開けたとき、冷蔵庫の中に同じ物が繰り返し入っていたり、賞味期限切れの食品が増えていたり…。一見何でもない変化ですが、「もしかして何かあったのかな?」という直感はとても大切です。
この記事では、親の「いつもと違う」サインに気づく重要性と、その違和感を見守りに活かす方法をご紹介します。親の見守りは、いつもと違うと感じたその瞬間から始められます。小さな変化に目を向け、できることから始めてみましょう。
小さな違和感から始める見守りの第一歩とは
親の「いつも通り」の中には、実は見過ごしてはいけない“違和感”が隠れていることがあります。冷蔵庫の中に賞味期限切れの食品が増えたり、同じものを繰り返し買っていたり…。他にもあれ?ここにこんなものが置いてある。。など。私の母はある日から化粧をパッタリしなくなりました。その違和感に気づいた瞬間こそが、見守りを始める最高のタイミングです。
無理に介護を始める必要はありません。**気づいたときにできる、小さな“見守りの工夫”を取り入れていくことで、親の安心と自分の安心の両方を守ることができます。
なぜ今、気づくことが大事?
親が元気そうに見えても、少しずつ暮らしぶりに変化が出てくることがあります。特に高齢になると、ちょっとした生活の変化が体や心の不調のサインになっていることも。
たとえば——
- 冷蔵庫に同じ食品が何個も入っている
- 賞味期限が切れたままの食品がそのままになっている
- ゴミ出しが滞っていたり、部屋にホコリが溜まっている
- 会話の内容が噛み合いにくい
- 最近趣味の話を聞かなくなった
こうした「ちょっとした違和感」は、本人も気づいていない、または言い出せない不調のサインかもしれません。
しかし、多くの場合、親世代は「まだ大丈夫」「これくらい平気」と我慢してしまう傾向があります。だからこそ、身近な家族が“いつもと違う”に気づけるかどうかが、将来の安心を左右する第一歩になるのです。
どんな違和感に気づき、どう対応する?

▶ よくある“違和感”の例
以下は、多くの家庭で「最初に感じる違和感」としてよくあげられるものです。
- 冷蔵庫の中身が偏っている・傷んでいる食品が多い
- 食事を作る・管理することが難しくなっているサインかも。
- 部屋の掃除が行き届いていない・物が散乱している
- 身の回りの管理が負担になっている可能性。
- 同じ話を何度も繰り返すようになった
- 認知機能の変化が始まっている兆候かもしれません。
- 最近、外出が減っている・趣味の話をしない
- 孤立やうつ傾向など、気持ちの面での変化の可能性も。
▶ 準備としてできる3つのステップ
① 小さな変化を「見える化」する
「なんとなく心配」ではなく、日々の違和感を記録しておくことから始めましょう。
📋 メモするポイント
- 食材や冷蔵庫の中の様子
- 会話の中での言動(繰り返し、噛み合いなど)
- 家の状態(掃除、洗濯、ごみ出しなど)
- 着ている服や表情、口数の変化
気づいたことをスマホのメモやノートに書き留めておくだけで、次に訪問したときや連絡したときに変化に気づきやすくなります。
② 本人に無理なく声をかける準備を
見守りを始めたいと思っても、いきなり「見守るよ」と言ってしまうと、親御さんに警戒されてしまうこともあります。
📌 声かけのコツ
- 「私が気になっただけなんだけど…」という形でやさしく伝える
- 「最近忙しくて気になってたんだけど、冷蔵庫見てびっくりしちゃった」など、共感をベースに話す
- すぐに指摘せず、まずは「どうしてるのかな?」と聞いてみる
③ 必要に応じてグッズや仕組みの導入を検討
違和感が続くようなら、見守りを“そっと始める”ための仕組みを準備しておくと安心です。 最近では「監視ではなく見守り」の視点で作られた、やさしいツールもたくさんあります。
さりげなく始めるおすすめアイテム
🛒 おすすめグッズ例(準備段階から役立つ)
・冷蔵庫見守りセンサー(まもりこ など)
一定時間開閉がないとスマホに通知。生活リズムの変化に気づける。
https://www.necolico.co.jp/mamolico
・室内設置型の人感センサーライト
夜間のトイレ移動や廊下など、安全確認にもつながる。
・高齢者向けの情報整理ノート・もしもノート
医療情報や連絡先、生活のことなどをまとめて記入できるノート。
・生活家電の“見守り機能付きモデル”
電気ポットや冷蔵庫に見守りサービスがついた商品も登場中。

これらのアイテムは、親御さんに「見守られている」と感じさせるのではなく、 「便利だから使ってみよう」と思ってもらえることがポイント。 導入の際には、「こんなのあるんだって」と軽く紹介してみると受け入れられやすくなります。
まとめ
「いつも通り」の中にある、ちょっとした違和感。それは見守りを始める絶好のきっかけです。
大きな異変を待つのではなく、小さな変化に気づいた“今”から準備しておくことで、親御さんの安心と、自分の心の余裕の両方を守ることができます。
まずは
- 違和感に気づいたらメモをとる
- 会話の中でさりげなく探る
- 必要に応じて見守りツールを検討する
準備は早ければ早いほど、負担は少なくて済みます。
親御さんが元気な今だからこそ、“気づける私たち”にできることから始めてみませんか?