高齢の親が家にこもりがちに…家にいても“生きがい”を感じられる暮らし方3選

「最近、親が外に出たがらなくなってきた…」 「家にばかりいて、なんだか元気がなく見える…」

そんな風に感じたことはありませんか?すべてを億劫がって今まで元気にでかけていたので出かけてなかったりする心配になりますよね。

高齢の親が外出の機会を減らし、家の中で過ごす時間が増えてくると、体力や気力の低下なども心配です。けれど、無理に外出を促すのではなく、“家の中でできる楽しみ”を増やしていくことが、親の心と体の健康を支えるやさしい方法だと思うんです。

この記事では、家にいながらでも「生きがい」を感じられる工夫を3つ、具体例やエピソードを交えてご紹介します。

「今日も楽しかったな」 そんな気持ちで1日を終えてもらえるように、今できることを一緒に探していきましょう。

高齢の親が家にいても“生きがい”を感じられる暮らし方とは

高齢の親が家にこもりがちになっても、生きがいは家の中で十分育てられます。 大切なのは、無理をさせず、自然な形で「できること」「楽しいこと」を日常に取り入れていくこと。楽しいって思ってもらえると嬉しいですよね。

ちょっとした工夫で、親の表情がパッと明るくなったり、「これならやってみたい」と意欲が出てきたりするものですよね。

なぜ“家の中の生きがい”が大切なのか?

年齢とともに体力や気力が低下し、外出する頻度が減ってくるのは自然なことです。 ただ、そのまま放っておくと、

  • 運動不足による体調の変化
  • 人との接触が減ることでの孤独感やうつ状態
  • 日々の楽しみや刺激が少なくなることによる認知機能の低下

といったリスクが高まってしまいます。

一方、家の中でも「自分の楽しみ」がある人は、

  • 気持ちにハリが出る
  • 表情や会話が豊かになる
  • 日常の中に目標が生まれ、自立的な生活につながる

という好循環が生まれやすくなります。

親の元気がないと感じたとき、「出かけさせる」ことだけが答えではありません。 家の中で充実した時間を作ることも、親のこれからの健康を支える立派なサポートになります。

家にいても“生きがい”を感じられる暮らし方3選

① 昔の趣味をもう一度:手を動かす時間を取り戻す

高齢者の多くが、若いころに手芸や園芸、工作など「何かを作る」楽しみを持っていました。 でも、年を重ねると「目が疲れる」「材料を買いに行くのが大変」「続かないかも」と思ってやめてしまうことも。

私の母もそうでした。昔は毎日のように編み物や刺し子をしていたのに、あるときからピタッとやめてしまって寂しい気持ちでした。

でも、あるとき私が何気なく「今は手元が見やすい刺し子キットがあるらしいよ」と渡してみたら、 「これ、昔よりやりやすいかも」と驚くほど熱中するようになったんです。

今の時代は昔に比べてやりやすく作られていたり、カラフルになり興味がそそられたり、そっとプレゼントしてあげてもいいですね。

📌 手を動かす趣味におすすめ

  • 刺し子・パッチワーク・編み物などの“やさしい手芸”
  • 室内でもできるガーデニングや多肉植物の育成
  • 高齢者向けの塗り絵、写経、ぬりえパズル

🛒 おすすめアイテム例

・シニア向けの塗り絵(大きめの図案)


・室内盆栽・ミニガーデンセット


  • 目に優しいLEDスタンドと手芸用ルーペ


「これ、完成したよ」とうれしそうに見せてくれたとき、 やっぱり“自分の手で何かを作る”って、気持ちを明るくしてくれるんだなと実感しましたよ。

② 誰かとつながる“ちょこっと交流”を習慣に

「今日は誰とも話していない」 そういう日が続くと、心がぽっかり空いたようになるもの。親だけでなく40代後半の私でも子供が大きくなり、気づくと1人になっている時間があり急に寂しくなるものです。親はなおさら寂しいかもしれません。

でも、外出して友達とお茶を飲むだけが交流ではないですよね。 電話1本、短いLINE、1通の手紙……。 ほんの少しの“つながり”が心を守る力になります。

父はあまりおしゃべりなタイプではないのですが、 孫からの手紙が届いたときは、いつになく顔がゆるんでいました。 自分から電話するのは億劫でも、「送られてきたものに返事を出す」ことは楽しいようです。

📌 家にいながらできる交流

  • 孫や子どもからの手紙、写真、音声メッセージ
  • 決まった時間に“見守り電話”がかかってくるサービス
  • 郵送の交流(文通サービスや地域の手紙プロジェクト)

🛒 おすすめサポート


「今日も誰かと話せた」「声を聞けた」 その積み重ねが、親の孤立を防ぎ、気力の維持にもつながっていきます。

③ “学び”や“挑戦”を暮らしに:心にハリを

「知らなかったことを知る」「ちょっとやってみたい」 そんな気持ちは、いくつになっても人生を前向きにしてくれます。

父がはまったのは、昔の名画を見ること。 テレビのサブスクで昭和の映画が見られるとわかった瞬間、子どものようにワクワクしていました。 そのうち、「あの作品の舞台ってどこなんだ?」と調べたり、映画の俳優の昔話を語ってくれたりしました。

📌 家にいながら学びを楽しむには

  • タブレットで旅行動画や歴史解説を見る
  • 毎月届く趣味の通信講座(俳句、朗読、時事、歴史など)
  • 脳トレや音読アプリ、カレンダー式のクイズブック

🛒 おすすめグッズ

・シニア向けタブレット(使いやすく、サポート機能あり)
https://tqconnect.co.jp/

・サブスク型映画
https://www.netflix.com/jp/

何事も「もう遅い」なんてことはありませんよね。 ちょっとした興味が、暮らしのアクセントになります。

まとめ

結論として、高齢の親が外出の機会を減らしても、「生きがいを感じられる暮らし」は家の中に十分作れます。

具体的には

  • 昔楽しんでいた趣味を再開できるような環境を整える
  • 短時間でも誰かと関われる“つながり”の時間を持つ
  • 興味を持てるテーマで学んだり挑戦できる機会を作る

これらの要素が日常にあるだけで、親御さんの表情や言葉、過ごし方に明るさや意欲が戻ってくることがあります。

家にいる=退屈・孤独」ではなく、 「家にいる=安心して過ごしながら、生きがいを感じられる場所」になるよう、 家族が少しずつ環境を整えることが大切です。

できることから、無理なく。 あなたのちょっとした気づきやサポートが、親の暮らしを豊かに変えていく一歩になります。 「元気がない」「心配」と感じるのは当然のことです。

でも、無理に外出をさせる必要はありません。 家にいても、生きがいを感じられる工夫がきっとあるはずです。

まずは、

  • 昔好きだったことを思い出してもらう
  • 無理なくできそうなことを一緒に試してみる
  • 一歩が踏み出しやすい道具やサポートを整える

親の笑顔が少しずつ戻ってきたとき、 「やってよかった」と思える日がきっと来るはずです。

暮らしの中に、やさしく寄り添う“生きがいのタネ”。 あなたの声かけひとつから、芽が出るかもしれません。

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