
ある日突然、親が倒れたら――。
そんな“もしも”を想像して、不安になることはありませんか?
「救急車は呼べばいいとして、そのあとってどうなるの?」
「仕事はどうする?兄弟とはどう連絡取れば?」
「そもそも、何を準備しておけばいいの?」
私も最近、「これって今のうちに考えておくべきなのかも」と思うようになりました。
実際に倒れてからでは遅いこともたくさんあるからこそ、
**今のうちに準備しておくと安心できる“行動リスト”**を、同じように悩んでいる方に向けてまとめてみました。
「まだ元気だから大丈夫」な今だからこそ、
少しずつ始められる備えを、一緒に見ていきましょう。
親が倒れた時のために備えておく、いざというときの行動リスト
親が倒れたとき、一番大切なのは 「慌てずに動けるように備えておくこと」。
特別な知識がなくても、
✅ 情報を整理しておく
✅ 最低限の書類をまとめておく
✅ 家族との連携を想定しておく
この3つをやっておくだけで、もしもの時の心の余裕がまったく違ってきます。
そしてそれは、親だけでなく「自分と家族を守ること」にもつながる準備です。事前に準備しておけばざというときにもパニックにならずに病院や家族とも連携がとれますよね。
なぜ今、準備すべきなの?
親が倒れたり、急に入院したりする場面は、実際には予告なしに突然やってきます。
しかもその場面では、
- 救急隊や病院から次々と情報を聞かれ
- 書類を書かされ
- 職場や家族にも連絡を取り
- 費用のことも考えながら動かないといけない…
正直、冷静に考える余裕なんてほとんどありませんよね。
さらに、親が高齢になると
- 病歴や薬の名前がうろ覚えだったり
- 通帳や保険証の場所が分からなかったり
- 意識がない場合、希望を確認できなかったり
といった「本人から聞けない」状況も起こりえます。
だからこそ、親が元気な今、情報とモノを整理しておくことが、
いざというときに“家族を助ける”ことになるんです。
いざというとき役立つ3つの行動リスト
① 緊急時に「これだけ見ればOK」な書類をまとめておく
おすすめは「親の基本情報を1枚にまとめること」。
以下の内容をA4用紙1枚に手書き or PCでプリントしておき、 親の財布・冷蔵庫・玄関などに貼っておくと、救急対応がスムーズになります。
📄 基本情報メモに入れたい項目
- 氏名・年齢・血液型
- かかりつけ病院・持病・服用中の薬名
- 健康保険証・介護保険証の所在
- 家族の緊急連絡先(兄弟姉妹含め)
- 通帳・印鑑・保険の保管場所(ざっくりでもOK)
💡 ワンポイント: 最近では、高齢者向けの「もしもノート」「エンディングノート」も人気です。 保険や希望を記入しておけて、災害時や介護・相続時にも役立つ優れもの!
🛒 参考アイテム
●高齢者向け緊急連絡カード:カバンに入れておくだけでも安心ですね。
●エンディングノート:もしもの時のために、家族や大切な方へメッセージを残すことができるノートです。
② 病院・介護・行政の連絡先をまとめておく
いざという時は、どこに連絡すればいいの?と慌ててしまいがち。
最低限、以下の3つはスマホに登録+紙で控えておくのがおすすめです。
📌 登録すべき連絡先
- かかりつけ病院(時間外の連絡先含む)
- 地域包括支援センター(介護相談・ケアマネ紹介)
- 緊急時に頼れる兄弟・親戚の連絡先
💡 家の電話の近くに「緊急連絡表」を貼っておくと、親本人にも安心です。
🛒 参考アイテム
- 磁石で貼れる「緊急連絡シート」
- おくすり手帳+保険証ケース(持ち歩きも◎)
③ お金・持ち物の“所在”を親と一緒に把握しておく
意外と困るのが、「どこに何があるかわからない」問題です。
親が倒れて入院した後に…
通帳どこ? 印鑑はどの銀行用? 保険の請求ってどうやるの?
…となって、家中を探し回ることになります。
📘 解決のコツ
- 月に1回だけ「確認日」を決めて、一緒に書類・通帳の場所を確認
- 「大事なものはここ」と1か所にまとめて、家族で共有
💡 親が嫌がらない工夫
「わたしも一緒にノート作るから、教えてくれたら嬉しいな」 「もしもに備えておこうって最近よく聞くんだって」
🛒 参考アイテム
- 情報整理ノート
- 書類・印鑑がまとめられる整理ファイル
まとめ
親が倒れたら、きっと誰でもパニックになります。 でも、「何をしておけば安心なのか」を事前に知っておくだけで、心構えがまったく違います。
今日からできる備え、まとめ
✔ A4用紙1枚で「親の情報メモ」を作っておく
✔ 緊急時の連絡先・相談窓口をスマホと紙で整理
✔ 通帳・保険・薬などの所在を一緒に確認・共有
これだけで、“いざ”が来たときに「何とかなる」と思えるはずです。
最後に
私自身、ある日突然「親が倒れた」と連絡を受けたとき、 「もっと準備しておけばよかった…」と後悔しました。
だからこそ、まだ親が元気なうちに、 “ちょっと面倒だけど大事なこと”を少しずつ整えておくのが、自分のためにもなります。
完璧じゃなくていい。
できることから、家族でシェアして始めてみませんか?
あなたの「今やっておこう」という気持ちが、
親を守り、そして自分も守る“未来への安心”になるはずです。