「親が倒れたら、仕事どうしよう…」 「介護休業って聞いたことはあるけど、実際どうなの？」
40代に入ると、親の体調や将来がふと心配になることが増えてきます。 同時に、子育て・家事・仕事など、毎日めいっぱいの生活の中で、「いざ介護が始まったときの働き方」に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな40代主婦の方に向けて、「介護休業ってどう使えるの？」「実際に役立つ制度なの？」という疑問に答えながら、仕事との両立に備えるための基礎知識をお届けします。
介護休業は“いざというとき”の強い味方
介護休業は、親や配偶者、義理の親などが要介護状態になったときに、一定期間会社を休める制度です。
「知ってはいたけど、詳しくはわからない」という方も多く、制度を知らないまま“自己流”でなんとかしようとして疲れてしまうケースも。
でも、制度を正しく理解しておけば、働きながら無理せず親を支える選択肢が広がります。
なぜ今から介護休業を知っておくべき？
● 突然はじまる“親の介護”に、備えが必要だから
親の体調変化は、ある日突然やってきます。入院、骨折、認知症の兆し…。 「そんな時に仕事をどうするか」は、準備していないとパニックになる要素のひとつです。
● 職場との関係づくりにも時間がかかるから
介護休業は法律で守られている制度ですが、実際に使うには職場との相談・調整が必要。 「事前に考えていなかった」ことで、使えずに後悔する人も多いのです。
▶ 体験の声： 「母が倒れて入院したとき、急に休まなきゃいけなくて…介護休業の申請も知らず、有休でなんとか乗り切りました。でも、ちゃんと調べておけばもっと安心して向き合えたのにと後悔しています」（43歳・パート）
介護休業の基本と両立のヒント
【1】介護休業とは？基本ポイントまとめ
- 対象：配偶者、父母、子、義父母など（2親等以内）
- 回数：1人の対象者につき通算93日まで（分割取得可能）
- 休業手当：原則、会社からは無給だが「介護休業給付金（雇用保険）」あり
- 手続き：会社への申請 → ハローワークへ
▶ ポイント：育休と違い「条件付きの制度」で、事前準備が重要！
【2】介護休業給付金の概要（2025年現在）
- 給付金額：休業前賃金の67％（月額上限あり）
- 条件：介護休業中であり、雇用保険に1年以上加入していること
- 支給期間：最大93日まで
▶あったら便利なグッズ参考例
・介護書類整理グッズ
・申請サポートブック
【3】仕事と介護を両立するための準備アイデア
- 事前に「介護にかかる費用」と「自分の働き方の希望」を整理
- 上司や人事に“事前に相談”しておく
- 家族・兄弟と「もしもの時の役割」を共有しておく
- フレックスタイム・在宅勤務などの制度も確認しておく
▶ おすすめアクション
- 「親の介護ノート」を作っておく（連絡先、持病、服薬、病院情報など）
- 就業規則を1度読み返しておく
- 役所や地域包括支援センターでの事前相談
備えていれば、選べる未来がある
介護休業は、「いつでも取れるから安心」と思っていると、実際には使えず終わってしまうこともあります。
でも、今から制度を知り、職場や家族と共有しておけば、 「親の急変」「自分の仕事」「家庭との両立」を冷静に選べる力になります。
40代はまだまだ忙しい世代。でも、“親が元気な今”こそが、実は最大の準備期間です。
あなたと親の両方が、安心して笑顔で過ごせる未来のために。 今から少しずつ、「もしも」の備え、始めてみませんか？
