
「ねえ、テレビの音、大きすぎない?」 「え?これくらいが普通でしょ?」
こんなことありませんか?電話の声も大きいし、テレビの音量はご近所に響いてるのでは・・?と心配になるくらい大きいです。帰省したときにふと気になった“音の大きさ”。
みなさんも高齢の親と暮らしている、または久しぶりに顔を合わせたときに、 「なんか音の感覚、違うな…」と思ったことはありませんか?
実は、“音”の変化は、高齢者の心と体の変化に深く関わっています。 この記事では、親の“音トラブル”をテーマに、家族として気づけるサインとやさしい対策アイデアをご紹介します。
音の感じ方の変化は“老化のサイン”かもしれない
親のテレビの音が大きい、ドアの閉める音が乱暴、物音に過敏に反応する——。 こうした「音」に関する違和感は、単なる性格や気分の問題ではなく、加齢にともなう感覚の変化が原因かもしれません。
特に、聴力や集中力、周囲への配慮意識が少しずつ変わってくると、音の扱い方や感じ方にズレが生じるようになります。
それは家族にとってのストレスにもつながりやすく、早めに気づいてやさしく対応することが大切です。
なぜ高齢になると“音”に関するトラブルが増えるのか?
加齢により、次のような変化が起きることが知られています。
① 聴力の低下
- 高い音が聞き取りにくくなる
- テレビや会話の音量を上げがち
② 聴覚過敏・注意力の低下
- 小さな音に異常に反応してしまう
- 一度に複数の音を聞き分けられなくなる
③ 脳の処理速度の低下
- 音の意味を理解するまでに時間がかかる
- 雑音と重要な音の区別が難しくなる
▶ 体験談: 「うちの母、冷蔵庫の“ピピッ”て音にすごく敏感になってて…こっちが気づかないような音に『うるさい!』って怒るの。でも、テレビの音はめちゃくちゃ大きくて(笑)それってどういうこと?って最初は戸惑いました」
こうした“音に関するアンバランス”が、日常のイライラや誤解を生むこともあるのです。
我が家は主人の母が片耳が悪く、年々悪化して今じゃテレビも隣の部屋で寝ている私たち家族が早朝に起こされてしまうほど大きい音です。けどなかなか言えずもやもやとしてました。
そんな時のために対策やアイデアをご紹介しますね。
家族ができる3つの音トラブル対策アイデア
① テレビの音は「聞こえる方向」でカバーする
音量を下げたいなら、“方向”と“明瞭さ”を意識しましょう。
- テレビに向かって座る位置を調整する
- サウンドバーや高齢者向けの集音スピーカーを活用
▶ アイテム参考例
・指向性スピーカー(音が前にだけ届くタイプ)
・ワイヤレスイヤホン付きテレビリスニング機器
→ 音を大きくせず、本人がクリアに聞ける工夫で家族のストレスも軽減。
② 音に敏感な“家の中の環境”を整える
聴覚が過敏になっている親にとって、生活音の重なりがストレスに。
- ドアの開閉音にクッション材を貼る
- 時計や電子音の音量を最小に設定
- 床の音を抑えるマットを敷く
▶ 実例: 「母の部屋のドアにソフトクッションを貼ったら、『最近静かで落ち着くわ』って笑顔になりました」
小さな気づかいで、生活の質がぐっと上がることも。
③ 親の“耳”を守るアイテムを検討する
- 聞き取りやすくなる集音器
- 会話に特化した補聴器
- 家族と話すときだけ使える簡易型イヤホン
▶ アイテム参考例
・軽量タイプの補聴器
・骨伝導イヤホン(耳を塞がず快適)
「補聴器なんてまだ早いよ」と拒否されがちですが、「会話がもっと楽しくなるよ」と伝えると受け入れやすくなることもあります。
(まとめ):音のズレは、心の距離になる前に気づこう
高齢になると“音”に対する感覚は少しずつ変わっていきます。それは仕方ないことだと思います。
自分も必ず年をとるのですから。なので私は今のうちに勉強して理解してあげたいと思っています。
お互いストレスになることは避けたいですしね。
「うるさい」「聞こえない」などの言葉で表してしまったら、きっと家族とのすれ違いにつながることもあると思います。
でも、音の問題は“責める”ことではなく、“支える”ことでぐっと解決に近づきますよね。
- テレビの音
- 日常の生活音
- 会話の音量や聞こえ方
こうした身近な“音”を意識してあげることができたら、
親の快適な暮らしと、家族の笑顔につながる第一歩になるはずです。