「親はまだ元気だけど、ちょっと心配…」 そんな気持ち、ありませんか?
特に実家に帰ったとき、 「この段差、危なくないかな…?」 「コンセントの配線、引っかかりそう…」 など、小さな“気になるポイント”が目に入ってくることも。私の母親も家のなかで階段から落ちて腰を強打し、かれこれ2年も整形外科に通ってます。階段に滑り止めがついていればと後悔しました。
ただ、どこからどう見直せばいいのか、わからないですよね。
そこで今回は、40代主婦の目線から見た、親の安全な暮らしを守るための“あぶない場所”チェックと、すぐできる対策アイデアをご紹介します!
親の安全な暮らしを守るためにできること

実家には、親が長年暮らしているからこそ“気づきにくい”あぶない場所がたくさんあります。
でも、それを見直して整えることで、
- 転倒や事故の予防
- 緊急時の対応スムーズ化
- 親自身の“自立した暮らし”の維持
につながるんです。
そして今なら、大がかりなリフォームをしなくても、身近なアイテムやちょっとした工夫で改善できる方法がたくさんあります。
なぜ“今”チェックすべき?
転倒やケガなど、シニア世代の事故の多くは「家の中」で起こっています。
特に多いのが、
- 段差につまずいて転倒
- 夜間の移動中に足元が見えず転倒
- 浴室やキッチンでの滑り など。
総務省のデータによると、高齢者の家庭内事故の6割以上が「居室・廊下・階段・浴室」で起きているという報告もあります。
でも親自身は、「今まで大丈夫だったから大丈夫」と思っていたり、慣れた家の“あぶなさ”に気づきにくいことも。
だからこそ、今元気なうちに、安全な環境づくりを始めておくことが、親の安心・自立につながるんです。
あぶない場所チェックリストと対策アイデア!
① 段差・階段まわり
長年住み慣れた実家でも、ちょっとした段差や階段が思わぬ事故のきっかけになることがあります。
こんな場所が要注意!
- 和室のふすまのちょっとした段差
- トイレや脱衣所の1段ステップ
- 玄関の上がり框
- 階段のすり減った踏み板
💡 対策アイデア:
- スロープや段差解消マットを設置
- 賃貸でもOKな突っ張り型の手すりを取り付け
- 滑り止めテープやステップマットで対策
アイテム参考例
最近は、手軽に設置できるアイテムも増えています。家全体のリフォームは難しくても、「ここだけは対策しておきたい」という箇所から始めてみるのがおすすめです。
② 廊下・居室・配線まわり
廊下やリビングなど、一見安全そうな場所でも油断は禁物。特に配線や暗がりは、思わぬ転倒につながることも。
チェックしたいポイント:
- 夜中の移動時に廊下が暗くないか
- コード類が床に出ていないか
- カーペットの端がめくれていないか
💡 対策アイデア:
- 人感センサーライトを使って、夜の足元を明るく
- 配線カバーでコード類を壁沿いにまとめる
- 滑り止めシートでマットやラグを固定
アイテム参考例
どれも、親に「監視されている」と感じさせない、自然なサポートになります。 明るく整った空間は、親の気持ちにもやさしいですよね。
③ 浴室・洗面所・トイレまわり
お風呂や洗面所、トイレは毎日使う場所だからこそ、快適さと安全性を両立したいポイント。
気をつけたい点:
- 浴槽の出入りがつらそうになっていないか
- 石けんなどで床が滑りやすくなっていないか
- トイレで立ち上がるのに時間がかかっていないか
💡 対策アイデア:
- 浴室には滑りにくいマットと、吸盤付き手すりを設置
- トイレには手すりやスタンド型の補助器具を導入
- スリッパも滑りにくい素材のものを選ぶと安心
アイテム参考例
これらのグッズは、あくまで「暮らしをラクにする便利な道具」としてすすめると親も受け入れやすくなります。 最近はインテリアに馴染むデザインも多く、選ぶ楽しさもあります。
まとめ

実家の「ちょっと気になる場所」は、親が元気な今だからこそ見直せるチャンスです。
✅ 段差や滑りやすい場所をチェックし、手すりやマットで安全に。
✅ 配線や暗い場所にはライトやカバーを。
✅ 水まわりには滑り止めと動作サポートグッズを。
リフォームじゃなくてもいいんです。 市販のアイテムや小さな工夫だけで、暮らしの安心感はぐっと上がります。
「これはうちにも取り入れられそうだな」と感じたところから、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。