「この部屋、いつから使ってないんだろう…」 実家に帰ったとき、そんな“空き部屋”が気になったことありませんか?自分が使っていたが物置部屋になっていたり、戸建てだと年老いた両親が2階に上がらず2階の部屋が使われてなく空いていたりしますよね。
親が元気なうちに実家を見直すなんてなかなか手をつけられなかったりするけれど、実はこのタイミングこそが、空間を見直すチャンスなんです。
実家の空き部屋活用アイデア!

実家の「使っていない部屋」は、ほうっておくと物置化し、管理も手間も増える一方です。 けれど、親が元気な今こそ、「使える空間」に変えていくことで、暮らしが整い、防災や介護の備えにもつながるのです。
さらに、使わない部屋を放置しておくと、湿気やカビの原因にもなり、建物の劣化が進む恐れもあります。 そのため、空き部屋を“活かす”ことは、家そのものの健康を保つことにもつながります。
今のうちに整理し、親と一緒に空間の使い方を話し合うことができれば、 いざという時に「片付いていて助かった」と思える日が必ず来ます。
なぜ“今”見直すべき?
空き部屋があると、モノが増え続けるリスク大 や 災害時に避難経路をふさぐ危険性 があります。もしも 介護が必要になったときに「使える部屋」があると安心 ですし、空き家化した後の処分・相続時の整理もスムーズにできるようになります。
実家の空き部屋は、一見すると「使わないから放っておいていい場所」と思われがちです。 でも、親世代は「もったいない」「いつか使う」とモノを溜め込みがちな世代。
その結果、部屋いっぱいに不用品が詰まってしまい、いざ介護が必要になったときに「部屋が使えない!」という事態に陥りやすいのです。
また、地震や豪雨などの自然災害が年々増える中で、避難グッズや備蓄品を置く場所を確保しておくことも重要。 空き部屋を活用することで、「防災」「収納」「介護」「趣味」など多目的に生まれ変わらせることができます。
実家の空き部屋を活かす3つのアイデア

① 「防災備蓄スペース」として有効活用!
実家の空き部屋を「防災備蓄スペース」にすることは、親の暮らしを守るための最も現実的な活用方法のひとつです。特に、親が高齢になると「重いものを一度に買いに行くのが大変」「いざという時に備えがない」といった不安が出てきます。
そんな時、空き部屋を使って家族みんなで一緒に備蓄を管理できる場所にしておけば、安心感も段違い。親が“見える場所”にストックを置けることも、心理的な支えになります。
✅ なぜおすすめ?
- 高齢になると買い物の頻度を減らしたくなるので、日用品・食品のストックが重要
- 非常時、すぐに取り出せる場所に備えておくことが命を守ることに
- 地震・台風・停電・水害など、災害リスクの備えが“見える化”されることで親も意識が変わる
📘 実例エピソード:
私の実家では、以前から床下収納に防災グッズを入れていたのですが、いざという時に「何がどこにあるか分からない」という状態でした。
そこで、空き部屋に簡単なスチールラックを設置して、防災グッズ・水・食料・ライト類・紙皿などをラベル付きで整理。
棚の横にチェックリストを貼っておくと、賞味期限切れもすぐ分かるようになり、母も「これは助かる」と言ってくれました。
✅ 作り方のコツ:
- 棚を壁側に1つ設置して、収納ボックスや引き出し式コンテナを活用
- アイテムごとに分類(食品/衛生用品/電池など)
- 年に1〜2回、親と一緒に“備蓄チェックの日”を作るのもおすすめです
💡 おすすめグッズ
●大容量収納ボックス:防災グッズでも使わない物も分けてしまえる万能ボックス!
●食品備蓄セット(3日〜7日分):いつ災害に襲われるかわからない中での、最低限必要なアイテムです。
●透明で中身が見えるコンテナボックス:中身が一発で見えるので探すことがなくなりますね。
② 「将来の介護スペース」としてシンプルに整えておく
介護は、ある日突然始まることがほとんど。
「転倒して入院 → 退院後は在宅介護に…」というケースは非常に多く、そんなときに「すぐ使える部屋」があるかどうかは大きな分かれ道になります。
実家の空き部屋が、もし今物置状態なら、“今のうち”に必要最低限の空間にしておくことが、後々の介護のしやすさに直結します。
✅ なぜこの使い方がおすすめ?
- いざという時に、すぐに介護ベッドや福祉用具が搬入できる
- あらかじめスペースを確保しておけば、親にも慌てさせずに済む
- ケアマネージャーとの話し合い時にも「この部屋を使えます」と提示しやすい
📘 実例エピソード:
知人の母親が突然の入院後、在宅介護を選択することになった際、「和室を片付けておいて本当に良かった」と話してくれました。
介護ベッドの搬入、車いすの動線、看護師の出入りすべてがスムーズで、気持ちに余裕が持てたそうです。
✅ こんな準備が安心
- 床には滑り止めマットを敷いておく
- コンセントの位置や照明のスイッチをチェック(延長コードも要確認)
- 家具は低めの棚やキャスター付き収納で機能的に
💡 おすすめグッズ
●折り畳み式介護ベッド(手すりつき)
●転倒防止用の滑り止めマット
このように空間を整えておけば、突然の介護にも“余裕を持って対応”できます。
③ 親の「趣味部屋・自分時間スペース」に変える
親が元気な今こそ、「毎日の生活を豊かにする空間」に空き部屋を活かしてみるのも素敵な方法です。
高齢になると外出が減り、家で過ごす時間が増えていくなかで、“自分の楽しみがある部屋”は、親の心の健康を支える大きな柱になります。
✅ なぜこのアイデアが良いの?
- 趣味があると生活リズムが整い、認知症予防にも効果があるといわれている
- 「誰にも邪魔されない自分だけの場所」があることで精神的な安定につながる
- 親が楽しめる=会話が生まれ、離れて暮らすあなたも安心しやすくなる
📘 エピソード:
友人の母は昔から裁縫が好きだったので、使わない部屋に小さな作業テーブルと糸や布を収納できるチェストを設置。
すると毎朝1時間ほど手芸タイムをとるようになり、楽しそうに作品の写真をLINEで送ってくれるようになりました。
親の笑顔って、本当に安心させてくれますよね。
✅ こんな活用法があります
- 裁縫・編み物・書道・読書などの趣味空間
- 音楽やラジオを楽しめる小さなリラックスルーム
- 軽いストレッチや体操を行う健康スペースに
💡 おすすめグッズ
●高齢者でも使いやすい軽量の折りたたみテーブル
●手元を照らせるLEDスタンドライト
●シニア向け体操DVD・滑らないヨガマットなど
まとめ
空き部屋は「ただの使っていないスペース」ではありません。 親が元気な今こそ、未来の暮らしを見据えて活用する“可能性の空間”です。使わないともったいないですよね。
このタイミングで見直しておくことで
- 災害への備えができる
- 将来の介護にも備えられる
- 親の毎日がちょっと楽しくなる
という“実用+安心+心のゆとり”の3つを手に入れることができます。
「そのままにしている空き部屋がちょっと気になる」 そんな気持ちが出てきたら、それは見直すチャンスかもしれません。
家全体を大きく変える必要はありません。 まずは1部屋、1引き出し、1ラックから。
親にとっても、あなたにとっても。 「やっておいてよかった」と思える未来のために。 今こそ、“空き部屋の再活用”を始めてみませんか?